近年、市場には水素発生量が増加した水素吸入器が登場しており、安全性に関する注意がより一層求められる状況となっています。これを受け、当協会として以下の見解を示します。
1. 水素発生量と安全性について
- 毎分600mL以下の製品については、従来と同様の見解を維持します。水素は4%以下または75%以上の濃度で爆発の危険性があるとされており、これまで小型製品が主流であったため、大きなリスクが想定されていなかっただけである。
- 毎分600mLの水素ガスの発生量を超える製品については、以下の危険性が考えられます。
- 火気との接触による爆発リスク
カニューレ(カニューラ)の吹き出し口付近では水素濃度が4%以上になる可能性があり、その状態でタバコやライターなどの火器を使用すると爆発の危険があります。 - 酸欠のリスク
多量の水素を吸入することで、酸素濃度の低下による酸欠のリスクが生じる可能性があります。 - 密閉空間での使用による爆発リスク
水素は拡散性が高いものの、密閉空間で多量に使用した場合、静電気などによる発火リスクを完全に否定することはできません。
- 火気との接触による爆発リスク
2. 推奨される安全対策
水素吸入器の安全な使用のため、以下の対策を推奨します。
- 静電気除去シートの設置
- 火気厳禁の徹底:製品と取り扱い書に明記。
- 湿度の管理(65%以上を推奨)
- 換気設備の設置
- 酸素と水素の同時吸入による酸欠の防止
- 事業者における消防の立ち入り検査の実施依頼
- 調水瓶の設置
なお、上記の対策はあくまで推奨事項であり、安全性を保証するものではありません。利用者の皆様には、製品の使用環境を十分に確認し、適切な安全対策を講じるようお願いいたします。